「ワタシノオモイ」「サクラの君」
友人からメールで詩を２編頂きましたので紹介したいと思います。
「ワタシノオモイ」は震災の詩だそうです。
「サクラの君」は源氏物語に着想を得たそうです。
「ワタシノオモイ」
悲しいと言ってはいけないの？ 苦しいと言ってはいけないの？ 悔しいと言ってはいけないの？ いろんな事が立て続けに起こったんだ。 突然だった。
写真ばかり見ていたんだ。 ある日、トナリノヒトがきになったんだ。 少しずつ動き始めたんだ。 思い出す時は水平線を見るんだ。 向こうからキタカラ。
「サクラの君」 ハラハラ 想いしたひけりハラハラ 想いしたいませり 華のきらびやかさも 水の煌めきも 無になるときありけり 湖の藻の底に 潜り込み 逢瀬をつづけりけり 青海波のしずけさに 貴方のココロを思ひ 無数の風になろう みせよ 言の葉 聞くは 和歌よ ハラハラ 想いしたひけりハラハラ 想いしたいませり 朝露の一滴 そっと受けとめてみた ぽろっとしたたりけり 月の闇 雲の晴れ間に そっとまぎれて 貴方を待ち続けり 舞う扇子のさきにも 貴方のココロを思ひ サクラのハナビラになり散ろう みせよ言の葉 聞くは和歌よ
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